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上海のタクシー事情

路線バスや地下鉄などの公共交通機関が以前に比べて充実してきたといえ、目的地にたどり着くには乗換えなどずいぶんな労力を要する上海。そこで便利なのがタクシーの利用となる。上海はタクシーが非常に多く、雨の日でなければたいていすぐにつかまる(ただし、雨の日には普段公共交通機関を利用している人々がタクシー利用に殺到するため、大変つかまりにくい。30分待っても空車が一台もないことも)。また上海のタクシーは中国の他の都市に比べればぼられることはほとんどない。


●主なタクシー会社

タクシー会社によるサービスの違いが結構大きい。一番安心して乗れ、かつ車両もきれいなのは大衆タクシーである。その他、友誼、農工商も比較的水準が高い。選択できるときは、これらのタクシーに乗ることをお勧めしたい。


会社名予約等サービス関連抗議等監督関連
大衆出租汽車公司6218-0000
82222
6258-0780
友誼汽車服務公司6256-4584
強生出租汽車公司6258-00006258-1234
農工商出租汽車有限公司6214-55886520-0700
錦江汽車服務有限公司6215-55556416-9292
振華汽車服務公司6275-8800
上海旅遊汽車公司6464-8888
上海市出租汽車公司6258-0000


●運賃体系

1)一般タクシー利用
基本料金は3kmまでが10元、3〜10kmが1kmごとに2元づつ、10km超が1kmごとに3元づつ加算されていく。深夜11時以降早朝5時までは30%の割増料金。

★停車中は5分ごとに2元加算
★虹橋空港から高速道路を経て市内に入る場合、有料道路代として15元がかかる。
★距離がある場合や深夜などは、事前に交渉すれば値段を下げてくれる場合もある。ただし大衆タクシーの場合は利用客が多くかつ管理がしっかりされているため基本的に値下げはしないようだ。

2)タクシーチャーター
タクシーのチャーター料金は交渉が基本。タクシー会社それぞれには社内規定があり一応料金が決められているが、派遣される運転手との個人交渉により最終的な値段が決められる。規定とされる料金より安くなるのが通常。1日500元程度が目安だが、平日は社用に使われている車を利用した休日のみの「個人タクシー」などは料金がこれよりずっと安くなることもある。

ただし、個人運営の車に乗った場合は領収書が出ない、トラブル処置ができないなどの問題があることも多いので注意が必要だ。

また、チャーター代金の支払いに対する領収書が必要な場合、その発行の可否と、その金額を1枚の領収書で切れるかどうかを確認する必要がある。特に上海市外の車に乗る場合、数百元の領収書を一枚5元などの少額領収書の束で渡されることがあるが、これは数えるのも大変だ。


●タクシー運転手事情

2人で1つの車を1日交代で使っている。そのため時々運転手右側のプレートを見ると違う人の顔が表示されていることもある。

プレートには番号が付けられているが、20番台は勤務半年以内、19番台は約1年というように、運転手のキャリアによって番号が付けられている(運転経験の浅い運転手は道をよく知らないことも多い)。頭の番号が少ないほど運転経験が長いことになる。

数年前より星付きの車もあり、それは星をとるための試験を獲得したもので運転手の質を判断する1つの基準になる。


●白タク

白タクは非常に少ないが、空港や駅近くなどには存在するようだ。不当な料金をとられるほか、トラブルが発生した場合に打つ手もない。また思わぬ犯罪に巻き込まれることもある。空港や駅などの大きいターミナルにはたいていタクシー乗り場があるので、正規のタクシーを利用しよう。


●たまに見られるトラブルなど
  1. メーターを倒さない
  2. 遠回りをする
  3. 利用していない高速道路料金の支払いを求められる
  4. メーターの設定を変える(昼間なのに深夜割増、長距離割増料金にセットするなど。また停車後、客の目を盗んでメーター料金を操作、加算して請求したという例もある)
  5. 存在しない規定料金の支払いを求められる(空港から乗ったタクシーで「空港利用料」として数元〜十数元の加算料金を請求される、など)
メーターを倒さないような場合は抗議をするとよい。また利用前に目的地までの行き方を調べておき、道が違う場合はその場で地図などを見せて正しい道を行ってもらうとよい。ただし上海は現在、工事中のところも多いので、通行止めになっているところもある。一方通行や時間帯による交通規制もある。ホテルのフロントや旅行代理店などで先に確認できれば確認しておくのも一つの方法。

こういったトラブルを避けるために、乗車するタクシーを選ぶのも自衛手段の一つ。中国人にも外国人にも評判が最もよいのが「大衆タクシー」(サンタナ2000型のシルバーグリーンの車体が目印)。2番人気が「強生タクシー」(サンタナのシルバーオレンジの車体が目印)。

そして自衛手段として最も簡単で最も重要なのが「領収書」をもらうこと。上海の正規のタクシーはメーターと連結して領収書が自動発行される仕組みになっている。領収書には、タクシー番号、乗車日時、乗車時間と降車時間、走行距離、停車時間、合計金額等がプリントされており、トラブルがあった際の証拠となる(どこからどこまで乗車したが遠回りされてこんなに高い金額を請求された、など)。例えば客をだまそうとする運転手側からすれば、この領収書は自分にとって不利な証拠になるので、そこでこちらの要求をのむこともある。また忘れ物をした場合なども領収書があれば確認がとりやすい。

他にも最近では、運転手が客を怪しいところに連れて行き、強盗を働く、といった事例も聞く。

タクシーの運転手によっては、収入を増やすため一日12時間から多い人では24時間も運転していることもあるようだ。居眠り運転などから発生する事故を避けるため乗車時ならびに運転中の運転手の様子に注意すること。

郊外に出かけるときなど長時間にわたり利用の場合には(特に天候、道が悪い場合)、タイヤの減りにも注意したい。ミゾなど全くなくなったツルツルのタイヤを履いた車も普通に走っており、特に雨の日などはスリップ事故の原因になっている。


●その他

★虹橋空港でのタクシー利用
以前は虹橋空港でのタクシー利用は上海駐在者の悩みのタネであった。

タクシー過剰状態の中で長距離客を期待でき、かつ待てば確実に客がいる虹橋空港では、タクシーの客待ち時間が長い(2時間を超えることもあると言う!)。このため外国人の多くが居住する虹橋地区まで乗ろうとすると、乗車拒否をされることがあり、仮に乗れても運転手の愚痴を聞かされたりと不快感を覚えることが多かった。

現在は、近距離客用の専用タクシー乗り場が作られ、こうした問題がほぼ解消されている。場所は国際線出口の前。この乗り場を利用できるのは、東は中山西路、南は呉中路、西は七シン(クサカンムリに辛)路・濾青平公路・華翔路まで、北は北青公路躍路、長寧路までの地域に行く場合。本サービスを行っているのは強生汽車タクシーのみ。それ以外の地域へは従来どおり国内線出口付近の乗り場を利用しなくてはならない。

★浦東新区と浦西地区を結ぶ「延安東路隊道」の交通規制
外灘と浦東新区陸家嘴を結ぶトンネル「延安東路隊道」は、2000年5月15日より交通規制がなされることとなった。貨物車・軽自動車の通行は禁止、ナンバープレート末尾が奇数のタクシーは火・木・土曜日、偶数のタクシーは月・水・金曜日の通行禁止(7時から19時の間)となっている。これにあわせ、従来課されていた15元のトンネル通行費は不要となった。

★不便なだけの自動ドア
タクシーは基本的に自分でドアを開け、下車する時も自分でドアを閉める。
上海タクシー業界は日本を見本としているので、99年頃自動ドアの導入が進んだが、作りが悪く開閉がしづらいためか、最近では自動ドアの設備がついていても開閉をしてくれないことがほとんどとなった。


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