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上海銀七星室内滑雪場


上海にスキー場??
その噂を聞いた時は、冗談のようでとても信じられなかった。 なにしろ東京のザウスが赤字続きで閉鎖の決定がなされた頃。スキー人口が皆無といっていい上海でとても採算に乗るとは思えない。しかし、この冗談のような話が実現するのだから中国はすごい。さすがは万里の長城を作った国ではある。

ただ投資額は3億元だそうだ。ザウスは投資額400億円というので、ほぼ10分の1。安く作れ、かつ人件費も大幅に安いわけで、そのあたりで採算が会うのかもしれない(といっても、やはりとても採算が会うとは思えないのだが)。

筆者はスキー歴だけでは長いので「上海にスキー場ができた」と聞いては黙っていられない。オープンの噂を聞いて2002年9月に訪れ、最後の内装中で滑れずに帰ってきたくらいである。日本でやっていたモーグルを「ギャップを作って上海に導入するぞ」とまで意気込んで訪れた。しかし、そんな意気込みは全くの無駄となるのであった。

敷地面積は100,800平方メートル(ザウスとほぼ同じ)。滑走場の長さは380メートル。規模は世界第二位ということだ。まあ、世界中にそんなに数のあるものではないだろうから世界第二位といっても驚くものでもない。なにしろ高低差がない。目測では40メートルというところだろう(ザウスは100メートル)。一番下のゲレンデの角度は恐らく10度もない。斜度は3段階になっているが、一番急な最上部でも15度というところではないだろうか。

さて、順を追って説明していくと、建物に入ってすぐのカウンターでチケットを購入し、さらに身長・体重を書き入れるカードをもらってから2階に上がる。2階に上がってすぐのカウンターでロッカーキィとウェアを借り、更衣室へ。ウェアを着てから1階に下り、そこで靴→板の順で借りる。さらに進んだところでロッカーキィーを見せると入場時間が記録される。チケットは通常1時間または2時間だが、ここからカウントされる。その先でストックを借りてゲレンデへ。

いよいよスキー場だ。雪というよりはシャーベット状の氷である。雪合戦をしようにもにぎって固めることはできない。スキー場に入ってすぐのところに指導者がいて、「おまえは初めてか?教えてやるぞ」と声をかけてくる。おそらくは無料なので、ここで多くの上海人たちは靴の板へのはめかたから始まる若干の指導を受けるようだ。

3段階の一番下の部分にエスカレーターがついているので、まずはそれに乗る。この部分は、少しでもスキーをしたことのある人ならターンをせずに降りることができる角度(というか、ターンをする方が技術がいるほど角度がない)。みんなゆっくりとした直滑降で降りていく。スキーに、初めての人をつれていくのは大変疲れるものだが、ここはそのようなことはない。角度がないのでターンも、止まることもできなくてもすぐに滑れてしまうのだ。

ここを滑るだけでは、エスカレーターに乗って直滑降してと、まるでマウスの実験のようなので、上の部分に上がってみる。エスカレーターがないので歩いて行かなくてはならない。最上部は15度程度はあるのでステップターンでもすればある程度はスピードを出すことができる。ただ、最上部は電灯すら付けられていないので、あなたが華麗な滑りをしても、誰もそれを見てくれないだろうけれども。

中段部分には、なぜか2つの大きなギャップが作られている。スピードを出せない欲求不満を、ここでのエアでちょっと紛らわそう。

スキーにはすぐに飽きてしまい、次にボードを借りてきてみたが、こちらもすぐに飽きてしまい、1時間ちょうどでゲレンデを後にしてしまった。

と、いくぶんネガティブに書いてきたが、日本人だけでいくのはどうかと思うけれども、珍しさから上海人を連れていけば喜ばれるのは間違いない。もしくは夏に涼みに行くのはいいかもしれない。なお、最近では人気がでてきて、入場のところが時にかなり混むことがある。ただし一度入場してしまえばエスカレーターを何十分も待つということはない。

“温泉”が併設されており、スキーをすると温泉のチケットが割引になる。大浴場、サウナ、レストラン、バー、ビリヤード、卓球、マッサージなどを楽しむことができる。

住所:上海市七●(クサカンムリに辛)路1835号

電話:021-64788666

営業時間:9:30〜21:30

入場料金:日曜18:00〜金曜日12:00 120元/1時間、金曜12:00〜日曜18:00 150元/1時間
URLhttp://www.skiing.com.cn

行き方:タクシーなら虹橋から20分・30元ほど。地下鉄1号線●(クサカンムリに辛)庄駅から約20分に一本のシャトルバスがある。

(03年01月記、04年5月改訂)


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