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【40】新侠女

 「グリーン・デスティニー」(臥虎藏龍)の尾を引いて、中国語圏は時代劇アクションブーム。特に、トップレベルのベテラン監督が武侠映画を作ろうとしていることが特徴的である。公開を控えた注目の新作に、ジャン・イーモウ(張藝謀)監督「英雄」、ハー・ピン(何平)監督「天地英雄」、ミシェール・ヨー(楊紫瓊)製作・主演「天脉傳奇」がある。そして今年はホウ・シアオシエン(侯孝賢)監督までも唐の伝奇小説「聶隠娘」に題材を取り武侠映画「侠女」を撮ると言っており、主演はホウ監督の前作「ミレニアム・マンボ」(千禧曼波)でもヒロインを務めたシュー・チー(舒淇)が予定されている。またジャン・イーモウは「英雄」に続いて「英雄2」を企画しているが、それは少し悪ノリではないかという気も・・

 ジャン・イーモウもホウ・シアオシエンも、「グリーン・デスティニー」より以前に武侠映画のアイディアがあったと言い張っているが、それでも現在「グリーン・デスティニー」の影響で武侠映画が撮りやすくなっていること、注目が集まっているので資金が集めやすいことは事実。そしてこれも「グリーン・デスティニー」の影響か、上記の映画はいずれもヒロインが、ただの飾り物ではなく自ら戦う侠女であるという。

 侠女とは、侠気を持つ女のことなので、「グリーン・デスティニー」の小悪魔ユイ・チアオロン(玉嬌龍)は侠女ではない。侠女を演じるには女優の資質も重要である。上記のなかで最も侠女未知数はシュー・チーかもしれない。ミシェール・ヨーや「英雄」のマギー・チャンは多数の過去作品から見ても言うに及ばず、「天地英雄」のジャオ・ウエイ(趙薇)もテレビドラマ「侠女闖天關」で侠女だった。

 未知数だからこそ最も期待したくなるのもシュー・チーの侠女である。シュー・チーは近年、山のように粗製濫造の香港映画に出演して消耗され、ほかの多くの香港若手女優のように擦り切れて使い捨てられるかと思いきや、徐々にクラスが上の監督作に出演するようになり、2000年スタンリー・クワン(關錦鵬)監督「異邦人たち」(有時跳舞)、2002年ホウ・シアオシエン監督「ミレニアム・マンボ」など質の高い作品に出演が続いて今では立派な国際派。「グリーン・デスティニー」のユイ・チアオロン役も当初はシュー・チーにオファーされていたのだが、スケジュールの都合でジャン・ズーイー(章子怡)に変更されたのだった。

 シュー・チーの新作にはコロンビア製作、コリー・ユン(元奎)監督、ジャオ・ウエイ、カレン・モク(莫文蔚)、ソン・スンホン(宋承憲)共演のアクション映画「夕陽天使」と、リュック・ベッソン脚本・製作、コリー・ユン監督「The Transporter」もある。「The Transporter」は英語映画で、今年の9月下旬にアメリカ公開予定。今年はジャオ・ウエイと共にシュー・チーが国際スターになるかもしれない。

(緑茶)


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