|
|
TOP/毎中華迷中国語圏映画事情/毎週電視/(39) |
| 毎 周 電 視 中国語圏の映画・芸能に関する連載コラム/毎週火曜日更新 |
|
|
|
中国広電総局は各テレビドラマ制作部に、「戯説」、「情欲」、「宮廷」、「公安」、「アクション」という5ジャンルのドラマ制作を控えるよう要求しており、またこれらのドラマは「国策に沿わない」という理由で中国のドラマ賞である金鷹賞から締め出されることもある。 「戯説」というのは、「康熙微服私訪記」のような、民間伝説を膨らませたドラマ。史実と離れたでたらめばかりなので視聴者に悪影響を及ぼすとされる。「情欲」というのは、「来来往往」など大陸で意外と多い不倫ものや、恋愛のみのドラマ。社会風紀を乱すとされる。「宮廷」は、大陸で本当に多い清代など皇室を舞台にしたもので、セットは豪華だし役者はうまいし面白いがこの類のドラマはやはり多すぎる。「公安」はいわゆる警察ドラマで、血なまぐさく暴力的になりがちなのが青少年に悪影響。「アクション」は殺し合いばかりで殺伐としているのが社会に悪影響を及ぼすとされる。 しかしこの5ジャンルを除くとすると後には生活ドラマか主旋律ドラマ(国策に沿ったドラマ)ぐらいしか残らない。アクション監督のスタンリー・トン(唐季禮)が大陸で「壮志雄心」などスポーツを題材にしたドラマを製作しているのは、考えた末の抜け道かもしれない。スタンリー・トンは北京に「盛唐龍徳文化公司」を設立してルー・イー(陸毅)、チュイ・イン(瞿穎)、高飛び込み選手のティエン・リアン(田亮)などと契約しており、今度は水泳ドラマ「出水芙蓉」を製作する予定。 「アクション」には武侠ドラマが含まれる。大陸では2001年に中央電視台がジン・ヨン(金庸)原作「笑傲江湖」を製作してから武侠熱が高まり、ジン・ヨンドラマだけでも「笑傲江湖」、「侠客行」、「射雕英雄傳」が製作され、現在「天龍八部」が製作中である。「侠客行」以外の全てのドラマを製作しているのがジャン・ジージョン(張紀中)で、彼はスターや大物をキャスティングすることとマスコミを騒がすことに長けている。「笑傲江湖」ではシュイ・チン(許晴)とリー・ヤーパン(李亜鵬)を主役に据えて敵役には越劇俳優のマオ・ウエイタオ(茅威涛)を引っ張り出し、「射雕英雄傳」ではジョウ・シュン(周迅)とリー・ヤーパンが主役、敵役に舞踏家ヤン・リーピン(楊麗萍)を担ぎ出した。「天龍八部」のキャストは現在決まっているのは、「藍宇」のフー・ジュン(胡軍)、香港のクリスティ・チョン(鍾麗[糸是])、ほか実現の可能性は極少だが韓国のソン・ヘギョ(宋慧喬)だの台湾のF4だの、やたら話題性が高い。 大陸の武侠ドラマはジン・ヨンものだけ華々しく、武侠界のもう一方の雄であるグー・ロン(古龍)原作ドラマはいまひとつ報われない。2001年に放映された「武林外史」など大傑作なのに、宣伝をほとんどせずキャスティングも地味だったためさして話題にならなかった。今後は大陸製グー・ロンドラマにもぜひ期待したい。
(緑茶)
[TOPページ] [BACK] webmaster@nicchu.com |