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【34】アクション映画・ドラマについて

 アクション映画は中国大陸の苦手とする分野である。環境が整っていないのでジェット・リー(李連杰)のような人材は香港やアメリカへ行ってしまう。大陸で武侠ドラマなどが作られる際には、香港のアクション監督が呼ばれるのが常。大陸映画・ドラマが香港の技術を利用し、香港は大陸の人材を利用する。珠江映画撮影所製作、監督ジャン・チエン(張前)、主演タオ・ホン(陶虹)、パン・ユエミン(潘粤明)のパニック大作「生死極限」には、香港のブルース・ロウ(羅禮賢)が自身のスタントチーム「猛龍特技」を連れて来て、カースタントや爆破シーンなどを担当している。

 珠江映画撮影所が香港のスタントチームを使うのは初めて、ブルース・ロウが中国映画に参加するのも初めてのこと。大陸でのギャラは香港やハリウッドより安いが、ブルース・ロウは、中国映画市場の広大さと、「生死極限」では18トンの液化ガスタンクローリーを飛ばして橋に落すという香港では未経験のスタントが試せることにつられて来たそうだ。

 近ごろ大陸の武侠・アクションドラマで頑張っている俳優は、香港映画に出るのをやめたチウ・マンチェク(趙文卓)、「マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限2」(太極拳2、95)、「蜀山傳」(01)などたまに香港映画に出ているウー・ジン(呉京)、幼年期に台湾・香港映画でカンフーアクションをしていたシー・シアオロン(釋小龍)など。ウー・ジンはまた、香港ショウ・ブラザーズ(邵氏兄弟影業公司)、北京今古影視策劃有限公司、中影集団第二制片公司製作、ラウ・カーリョン(劉家良)監督「醉猴」に出演している。共演はラウ・カーウィン(劉家榮)、ラウ・カーファイ(劉家輝)。3月13日に上海松江影視基地でクランクインした。CGを極力排した、中国人にしか作れないカンフーアクション映画になるとのことだ。

 「雷霆戦警」から大陸との合作に乗り出している、香港出身、ハリウッド帰りのアクション監督スタンリー・トン(唐季禮)の新作は、ルー・イー(陸毅)、サイモン・ヤム(任達華)出演のサッカードラマ「壮志雄心」。上海ロケ。中国代表チームのボラ・ミルチノビッチ監督、ヤン・チェン(楊晨)、ファン・ジーイー(范志毅)などがゲスト出演するという豪華さである。ワールドカップに合わせて制作中のサッカードラマはもう1本、フー・ジュン(胡軍)、ゴン・ラー(耿楽)出演「中国足球」がある。華麗なアクションサッカーV.S.泥んこサッカーという図式になるのだろうか。

 スタンリー・トンは「壮志雄心」以前にアメリカとの合作ドラマ「平地」を大陸で撮影しているが、ここで言葉の苦労がある。アメリカ人スタッフのために通訳を40人雇ったが、彼らは撮影用語に疎くて「開拍」さえ通訳できない人もいたとか。スタンリー・トン、順調な仕事のために、通訳費をけちって安いレベルから雇うのはやめた方が良いだろう。

(緑茶)


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