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【33】「流星花園」

 日本の少女漫画「花より男子(だんご)」を原作とした台湾学園恋愛ドラマ「流星花園」は、台湾・香港で大ヒットしたのち中国大陸でもハルピン電視台を始め数カ所で放映され始め人気を得たが、3月8日、国家広電総局が各省広電局に、「流星花園」は青少年に悪影響を及ぼしがちであるため暫時放映停止との通達を出した。「流星花園」の問題視されているポイントとは、暴力的である、財閥の子弟が学校を仕切るなど悪徳官僚制らしきものを美化している、早熟であるなど。当初の放映版も、3回検閲に送り直し全体から約300分カットされたもので、話の展開が早すぎてわけわからん状態であった模様。

 中国のドラマに「流星花園」よりはるかに暴力的いわんや少年少女の性意識が強いドラマはいくらでもあるが、その多くは時代劇などファンタジー化されたものである。「流星花園」は、なまじっかのリアリティがある現代の学校が舞台であることが問題のようだ。子供が簡単に真似をするということだ。「流星花園」が放映され人気を呼ぶと、劇中の主演男優たちの真似をして学校を仕切りいじめを始める子供が多数出て、それが報告され放映中止にまでなったということだ。

 しかし「流星花園」において、ゲーム的ないじめの図式や暴力や貧富の差は恋愛のスパイスとして用いられているにすぎない。話の主軸は、正しい少女漫画らしく感心するほど純潔なラブストーリーである。主演男女は貞操観念が強く、周囲との友情も誠実。もしくはそうしたモラルを守りつつも刺激的なお話にするために上記のようなスパイスが過激に施されているのかもしれない。

 「流星花園」の続編は今年4月中にクランクイン予定。主演は前作に続いて大S(徐熙媛)、ジェリー・イエン(言承旭)、ヴィック・チョウ(周渝民)、ケン・チュウ(朱孝天)、ヴァネス・ウー(呉建豪)など。そして製作はホウ・シアオシエン(侯孝賢)監督である。今までホウ・シアオシエンが若者を主役に撮ってきた映画は、自らが経験した生活文化を記念的に収めようという意志が感じられたが、近年の「憂鬱な楽園」(南國再見)、「フラワーズ・オブ・シャンハイ」(海上花)から「ミレニアム・マンボ」(千禧曼波)に至っては、異種の人々の生態を珍獣のように面白がって遠くから眺めているふしがある。ホウ・シアオシエンが「流星花園」とその人気に興味を持ったのもむべなるかな。

 ホウ・シアオシエンは、「流星花園」で中国語圏の大人気スターになったF4(ジェリー・イエン、ヴィック・チョウ、ケン・チュウ、ヴァネス・ウー)を自分の手でアジアのスターにすると豪語した。前作では常軌を逸した振る舞いが常だった各登場人物は、続編では大学を卒業し少し大人になっているので青少年への悪影響はないはず、との製作側の弁である。今度は大陸でもコスト回収をするという目論みがあるので製作費は1話につき180万元に大幅アップする。

(緑茶)


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