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毎 周 電 視 中国語圏の映画・芸能に関する連載コラム/毎週火曜日更新

【31】韓流

 近ごろ中国語圏では日本ブームが衰えを見せ韓国ブーム(韓流)が強くなったようだ。一般人気だけでなく、トップレベルの映画制作からテレビドラマまで合作も多い。なぜそんなに韓国が受けるのか。韓国エンタテイメントには、香港ものの雑多さはなく、台湾や日本のより過激、中国大陸の大らかさはない、一点集中の鋭いエネルギーがある。受動的に娯楽を視聴する私たちにはたいへん刺激的なのだ。

 中国ではテレビドラマ「星に願いを」(星梦奇縁)で人気が出、韓流の先駆けとなったアン・ジェウク(安在旭)が、中国テレビドラマ「白領公寓」に主演した。7月にオンエア予定。共演女優は、ジャン・イーモウ(張藝謀)監督「幸福時光」でデビューしたドン・ジエ(董潔)と、それからリウ・ズー(劉孜)。アン・ジェウクは中国の出演者やスタッフに、とても気さくで全くスターぶっていないと絶賛されているが、気さくついでか、リウ・ズーに「あなたは綺麗だから、ちょっと整形したら完璧になるのに」と勧めて彼女を引かせたそうな。

 韓国女優の間では整形手術はごく当たり前のこと。まぁ大体みなさん韓国第一美女といわれるキム・ヒソン(金喜善)と似た顔になりがちである。パッチリ丸い眼とふっくらした唇とつるんとした輪郭が印象的な顔立ち。整形して美しくなるのは文句ないが、ただしかし俳優の場合、目鼻立ちを整えることで本来の個性が軸ずれすること、複雑な表情が出難くなることが欠点だろう。リウ・ズーの場合は、確かに眼の美しさに比べ鼻や口などの一部分に歪みがあるため完璧な美人とはいえないのだが、ときにその「歪み」が表情の切なさやその他の感情を増幅させることがあり、女優としては個性があっていい。整形といえば、チェン・カイゴー(陳凱歌)監督映画「和[イ尓]在一起」に主演しているチェン・ホン(陳紅)のメイクを担当した韓国人メイク師が、「韓国女優は目鼻の位置がほとんど同じだからメイクは簡単だが中国女優は違うので難しい」と言ったとか・・。韓国づいているチェン・カイゴーの次回作は、韓国の映画会社と中国の合作になる「梦游桃源園」で、主演にイ・ジョンジェ(李政宰)が予定されている。

 製作中の映画では韓国・タイ・香港合作のオムニバスホラー「三更/THREE」がある。香港パート「過年回家」はピーター・チャン(陳可辛)監督、レオン・ライ(黎明)、原麗淇主演。韓国パートはキム・ジウン(金知雲)監督、タイパートはノンスィー・ニミブット監督。7、8月に公開予定。

 製作準備中の韓国・中国・アメリカ合作映画「明成皇后」は、主役がイ・ヨンエ(李英愛)。製作側はジャン・イーモウに監督を打診しているそうだが、未決定。明成皇后とは、日本では閔妃の名で知られている、李氏朝鮮末期の王妃だ。政治闘争の果て当時の駐韓日本公使の首謀により暗殺された。今回の映画化は、題材に加え製作国を見るだに日本人にはきついプロジェクトのような・・。

(緑茶)


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