|
|
TOP/毎中華迷中国語圏映画事情/毎週電視 |
| 毎 周 電 視 中国語圏の映画・芸能に関する連載コラム/毎週火曜日更新 |
|
|
|
映画を観るに当たって俳優本人の声を楽しみたいのはやまやまであるが、例えば中国大陸で発売される香港映画のVCDは広東語が普通話に吹きかえられているのが常。大陸では「チャイニーズ・オデッセイ」(大話西游)によってチャウ・シンチー(周星馳)人気に火がつき今もメラメラ燃えているが、大陸の人はチャウ・シンチーの映画を主に声優シー・パンユイ(石班瑜)の吹き替えで観ている。 年齢40代のシー・パンユイは、台湾人。1978年にスタッフとしてラジオ局に就職し、そのころの台湾吹き替え界は徒弟制だったので師匠について1985年ごろから吹き替えを始め、1989年の「ゴッド・ギャンブラー2」(賭侠)からチャウ・シンチーの専属となった。ちなみに彼の師匠とは、ケント・チェン(鄭則士)やシン・フィオン(成奎安)の吹き替えをしているチェン・ミンヤン(陳明陽)。 コメディの吹き替えは高難度だがシー・パンユイは評判がよく、彼の声でなかったら大陸でこれほどシンチー人気が出ることもなかったであろと言われるほど。シー・パンユイの声は高く鋭く、初期はテレビショッピングのナレーションや、映画では宦官役をよくしていたそう。チャウ・シンチーの声とはトーンが違うのだが、テンションが高いのに冷めていてちょっと鬱そうというシンチーの個性そのものに合致しているようだ。 しかしチャウ・シンチーは大陸における次のステップとして、自分で普通話のセリフを言うことを当然考えているだろう。「少林サッカー」(少林足球)の撮影前も、今回は普通話の吹き替えを自分でしたいと言っていた。それは実現しなかったが、広東語版「少林サッカー」では大陸女優ヴィッキー・ジャオ・ウエイ(趙薇)との会話などでだけシンチーも普通話を話している。気になる普通話の習熟度だが、セリフで話す場合は練習に時間をかけられるせいか上手いのだが、それ以外ではやはり苦労なさっている様子・・。またシー・パンユイの吹き替えに馴染んだ者としては、大陸版もシンチーの声になれば非常に喜ばしいがシー・パンユイの出番がなくなるのも少し寂しいという複雑な気持ちである。 チャウ・シンチーはこのほどフォン・シアオガン(馮小剛)監督と中国のCMで共演したが、ここでは吹き替えなし。ふたりのギャラは、昨年に実現したジャン・イーモウ(張藝謀)と韓国女優キム・ヒソン(金喜善)の合作CMに劣らない高額さという。フォン・シアオガンは監督作「天下无賊」にシンチー主演を検討しているそうだが、どうなるか。フォン・シアオガンのコメディ映画は登場人物が真剣になればなるほど可笑しい状況にはまり込んでいくスタイルなのに対し、チャウ・シンチーは彼自身が変なことして笑いを生む。合作にはお互い期待と共に不安があることだろう。シンチーの次回作としては「食神2」が実現の可能性が高そうだ。今年末にクランクイン予定。
(緑茶)
[BACK] [中華迷] [TOPページ] webmaster@nicchu.com |