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中華迷 中国語圏映画事情/毎週電視 |
| 毎 周 電 視 中国語圏の映画・芸能に関する連載コラム/毎週火曜日更新 |
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目をつけているある俳優が中国でいくらテレビドラマに出ても人気が出ないことから、私は、トレンディ(まがい)ドラマか時代劇ドラマが似合う人でなければ大陸で一般人気は出にくいのではないかという仮説に達した。特に、例えば香港映画ならハードボイルドなヤクザものがさぞかし似合いそうな偉丈夫は大陸では国策ドラマ・映画に使われる傾向があるようで、そんなので人気が出るかと悔しさをかみ締める私。 折しもいま中国で視聴率を争っているテレビドラマは、清朝末期の江南が舞台の「橘子紅了」と、日本のマンガ「花より男子」を原作にした台湾アイドルドラマ「流星花園」。「橘子紅了」に出演しているジョウ・シュン(周迅)は、2000年当たりから大陸・台湾で人気が上がったが、それは主に、則天武后とその娘が主人公のドラマ「大明宮詩」、1920年代が舞台のドラマ「人間四月天」などの影響による。クラシックな顔と現代的な気質を持つジョウ・シュン、時代ものだと甘い雰囲気に、現代劇だとアンニュイになるのが面白い。また時代ドラマでブレイクしたといえば「還珠格格」のヴィッキー・ジャオ・ウエイ(趙薇)だが、彼女の現代的な顔は時代劇だとなぜか特に映える。あまりに目鼻だちが大きいからか、現代劇では下手したら泥くさくなってしまいがちであった。 若いうちでないとトレンディドラマの主役陣は張れないが年かさには時代劇がある。人気者といえば例えば皇帝役。今年4月にクランクインする「還珠格格3」の乾隆皇帝役は、前作までのジャン・ティエリン(張鐵林)が降りたためティ・ロン(狄龍)が演じることになったが、この人選に私は「テレビドラマにおける理想の皇帝とは父親だ」という意を強くした。 「還珠格格」の乾隆帝、「康熙微服私訪記」でジャン・グオリー(張国立)が演じた康熙帝など、人気の高い「皇帝」は父性が強い。さらに優しく英邁で果断で駄々っ子でとその魅力は相当なものだ(もちろん弁髪姿は美しくなければならない)。しかしここらへんは軽めの皇帝ではある。前述の「還珠格格3」で新たに五阿哥を演じることになったレオ・クー(古巨基)に、同ドラマ製作・脚本のチオン・ヤオ(瓊瑤)は、タン・グオチアン(唐国強)主演ドラマ「雍正王朝」を観て帝王気質を学ぶようにと指令したそうだ。 最後に、時代劇が似合わない大スター、グー・ヨウ(葛優)について。グー・ヨウはジャン・イーモウ(張藝謀)監督「活きる」(活着、94)でカンヌ映画祭主演男優賞を受賞してハクをつけ、フォン・シアオガン(馮小剛)監督のコメディ映画で人気爆発した。時代劇出演は、映画「異聞 始皇帝謀殺」(秦頌)、テレビドラマ「寇老西儿」のみ。グー・ヨウは、両方とも失敗だった、よほど自分に合う芝居でなければもう2度と時代劇には出演しないと述べている。・・時代劇の扮装をしたグー・ヨウって、もうお笑いにしかならないところがね。
(緑茶)
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