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中華迷 中国語圏映画事情/毎週電視 |
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毎 周 電 視 中国語圏の映画・芸能に関する連載コラム/毎週火曜日更新 |
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2001年12月14日、中国で初の同性愛映画祭が北京大学図書館で開幕した。主催は北京大学影視協会。上映作品は「東宮西宮」(インペリアル・パレス、監督:ジャン・ユアン(張元)、出演:フー・ジュン(胡軍)、スー・ハン(司汗)、96)、「男男女女」(監督:リウ・ビンジエン(劉冰鑑)、脚本:ツォイ・ズーエン(崔子恩)、99)、「今年夏天」(監督・脚本:リー・ユイ(李玉)、00)、「藍宇」(監督:スタンリー・クワン(關錦鵬)、出演:フー・ジュン、リウ・イエ(劉[火華])、01)、「旧約」(監督・脚本:ツォイ・ズーエン、01)、それからDVD・ビデオ上映で「愛情萬歳」、「河」(河流)、「ファスビンダーの ケレル」、「ベニスに死す」、「マイ・プライベート・アイダホ」、「エドワードU」、「バウンド」などなど。 当初は10日間開催される予定だったが、関連部門のクチバシが入って7日間で閉めざるを得なかったとか。しかしモグリの映画祭とはいえ目玉の5作品は監督たちの協力によるれっきとしたフィルム上映で、ジャン・ユアン監督や、カミングアウト済みの北京電影学院理論研究室副教授ツォイ・ズーエンなど、多数の映画人や社会学者などが出席した。 「東宮西宮」はいちおう中国初のゲイ映画とされているが、テーマは恋愛ではなく、警官シアオシー(小史)(フー・ジュン)が象徴する権力と、ゲイの青年アラン(阿蘭)(スー・ハン)が象徴する圧迫される個人との関係性だと、ジャン・ユアンは述べている(だからシアオシーとアランの関係はSMチック)。さらに言えば、権力者シアオシーが異常なものだと認識していたアランの心理状態が、自分にも起こり得るのだとシアオシーが知った、その意識の変化だろう。被権力者に食いつかれた権力者の「気づき」を描きたかったために、ジャン・ユアンはジャーナリスティックにゲイという題材を利用した。 それと対照的なのが、原作「北京故事」のファンからは喧喧囂囂の映画「藍宇」。スタンリー・クワン監督は、原作に色濃かった社会的抑圧を影のみに留め、この物語を普遍的な恋愛映画として撮った。あまりに真っ向かつ壮大なラブストーリーなのでむしろ監督の技術とセンスが問われるところだが、それが成功したからこそ「藍宇」は国籍を問わず万人の胸を打つ傑作になった。 「藍宇」はスタンリー・クワンがカミングアウトして以降初めてのストレートな恋愛映画なので、その意味でも重要だ。「ルージュ」([月因]脂扣)、「ロアン・リンユィ 阮玲玉」などの過去作品でスタンリー・クワンは女心の機微に通じていると評されてきたが、つまり監督はそれらに自分を仮託していたわけだ。複雑で面白くもあったが、多少なりとも無理をしているには違いないので少し歪んだ印象はあった。嫌悪も好奇心も要らない、ゲイでもそうでなくても才能ある映画人が素直に才能を発揮できる環境が望ましい。
(緑茶)
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