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【21】ヒット映画

 2001年に香港でヒットした華語映画は、上位順に「少林サッカー」(少林足球)、「痩身男女」、「アクシデンタル・スパイ」(特務迷城)、「鍾無艷」、「全職殺手」、「ファイターズ・ブルース」(阿虎)、「チャイナ・ストライク・フォース」(雷霆戦警)、「絶世好Bra」、「老夫子2001」、「同居蜜友」。台北では「アクシデンタル・スパイ」、「少林サッカー」、「チャイナ・ストライク・フォース」、「痩身男女」、「山の郵便配達」(那山那人那狗)、「幽靈人間」、「蜀山傳」、「全職殺手」、「ファイターズ・ブルース」、「ジェネックス・コップ2」(特警新人類2)。やはりアクションとコメディが強い。

 大陸は香港映画が即座に公開されることが少なくアクション映画のテリトリーはハリウッド大作が占領しているのでそれらも順位に入れると、広東省のベスト10は「パールハーバー」、「アクシデンタル・スパイ」、「バーティカル・リミット」、「チャーリーズ・エンジェル」、「我的兄弟姐妹」、「ハムナプトラ2」、「大腕」、「宇宙与人」、「庭院里的女人」、「スターリングラード」。

 やはりアクションとコメディが強い。「大腕」は正月映画だが、年末の時点でこのヒットぶり。監督は、中国で売れるコメディ映画を撮れるのはこの人だけであろうフォン・シアオガン(馮小剛)だ。コメディには独特のセンスが要るし、アクションには独特の技術が要る。それら無くして大陸で当たる映画を作りたければ、「我的兄弟姐妹」や、広東省のトップ10には漏れたが「刮[sha1]」といった、泣ける家族映画が狙い所のようだ(「宇宙与人」は科学教育映画、「庭院里的女人」は実質ハリウッド映画なので置くとして)。

 大陸でだけ大ヒットした「我的兄弟姐妹」は、製作者であるマンフレッド・ウォン(文雋)のあざとい計算が光る、泣かせの映画。寄り集まって協力し合う家族は美しいという一義的な価値観に基づいたシンプルな内容であるが、音楽教師に扮したツォイ・ジエン(崔健)が音楽について何か語ると異様に説得力があるとか、香港スターのジジ・リョン(梁詠[王其])にアメリカ帰りの指揮者を演じさせるとはなるほどねとか、「太陽の少年」(陽光燦爛的日子)のころは同映画の監督ジアン・ウエン(姜文)と顔がそっくりで「小姜文」と呼ばれたシア・ユイ(夏雨)をジアン・ウエンの実弟ジアン・ウー(姜武)の弟役に配すとは狙いすぎっとか、派手なキャスティングは面白い。

 「刮[sha1]」(監督:ジョン・シアオロン(鄭暁龍)、出演:レオン・カーファイ(梁家輝)、ジアン・ウエンリー(蒋[雨/文]麗)、ジュー・シュイ(朱旭))も、裁判沙汰になりかかる話にしてはサスペンス色はなく、舞台がセントルイスでセリフの多くが英語といえ、家族の情(と中国文化礼賛)をテーマに、泣かせ所を押さえつつベタにわかりやすく盛り上がっている、中国映画の王道なのだった。

(緑茶)


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