毎 周 電 視/中国語圏映画事情

【15】『情深深雨濛濛』Part.2

 『情深深雨濛濛』の出演メンバーのうち、ヴィッキー・ジャオ・ウエイ〈趙薇〉、ルビー・リン〈林心如〉、スー・ヨウポン〈蘇有朋〉はやはりチオン・ヤオ〈瓊瑤〉製作・脚本ドラマ『還珠格格』で人気スターになった。

 ジャオ・ウエイは中国の新世代女優だが、しかし、例え悲劇的な役を演じても本人はたくましそうなので観ている方は情緒が低落せずにすむという、意外と伝統的中国女優らしさも持っている。『情〜』でジャオ・ウエイが演じたイーピン〈依萍〉は、そういう役だ。強そうに見えて弱々しい部分もあるのがまた良いし。イーピンの猛々しさを愛していた私は、彼女がどんどんいい子になってしまうのが寂しくもあったが。ジャオ・ウエイはチオン・ヤオに、『情〜』では泣き方はうまくなったけども昏倒する演技はいまひとつ、と言われたが確かに。シューホアン〈書桓〉(レオ・クー)とルーピン(如萍)(ルビー・リン)の婚約式での昏倒シーンなんて、階段で寝ちゃったかと思った。

 ルーピンは、難しい役だ。善良な女の子だと、本人も周囲も思っているが、何ごとに対しても理解が浅いためにいつも上面でじたばたし、実は周囲の迷惑になっているという。しかも視聴者の多くは逆境にあるイーピンに感情移入している(・・でしょ?)。ルビー・リンは損な役回りでお気の毒だったが、終盤にようやく活躍の場が。ルビー・リンの看護婦さん姿はなんて可愛いんでしょう。医者役リッチー・レン〈任賢齊〉の助手として出演予定の映画『生死速遞』が死ぬほど楽しみだ。

 『情〜』の大陸版VCDは45分×46話、香港版VCDは45分×49話である(両方観ました、私)。大陸版は、冗長(と思われる)シーンやお遊びエピソードをやや強引に刈り込んであり、そのためわかりにくくなっている部分もある。結果としてスー・ヨウポンとルビー・リンの出演シーンが比較的多く減っているようである。また、大陸版はオープニング、エンディング共にジャオ・ウエイの歌だが、香港版はオープニングはジャオ・ウエイ、エンディングはレオ・クーとなっている。

 チオン・ヤオの次回作は、いま脚本執筆中の『還珠格格3』。ジャオ・ウエイが出演するかどうかは今のところ不明だが・・いずれにしてもまたつい観てしまいそうな。

 中国語圏ドラマはとにかく長い。なぜ何10話もあるのかというと製作側としては長い方が稼げるのでむやみに伸ばすこともあるし、その長いわりには、または長いからこそか、エピソード、演出、編集などに雑な箇所もある。チオン・ヤオドラマの展開のくどさったら長ければ長いほど受不了。と言いつつ身を入れて観てしまうのは、欠点を補って余りあるキャラ立ちの魅力、文語調の大げさなセリフの面白さ(登場人物全員がどんな異常状況に置かれてもやけに口が達者、とても会話文とは思えない)、決してクオリティを望まないベタで強引な演出力、長く過酷な撮影に耐える役者たちの底力、が私をいつも感嘆させるからなのだった。

(緑茶)


[BACK] [日中ドットコムTOP] [中華迷TOP]

webmaster@nicchu.com
Copyright 2001 Shanghai Explorer