| 毎 周 電 視/中国語圏映画事情 |
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最近は中華圏でもインターネットを絡めたテレビドラマが増えた。そうしたドラマはネット企業をスポンサーにつけているので、概してインターネットが効果的というよりむしろご都合主義的に恋愛の発展と結びつけられており、日常的にネットを使う身としては、そんなバカな!とか思ってしまうことが多い。ではここでネット恋愛映画をチェックしておきましょう。 まず、ネットを題材に使った初の中国映画『網絡時代的愛情』(監督:ジン・チェン〈金[chen1]〉、出演:フー・ジン〈胡静〉、チェン・ジエンビン〈陳建斌〉、スン・シュン〈孫遜〉、1998)。そんなバカな!という偶然はあるにしろ、まあオーソドックスな、あらまほしい、ほのぼのネット恋愛映画・・と思いきや、ネットとは関係のないところで話が転がってしまう。タイトルほどネットの重みはないように思われる。しかしともかく、初めてパソコンに触れた濱子(スン・シュン)の「美しい新世界を見つけた」という独白に象徴されるように、ここではパソコンとネットが肯定的に描写されている。 それに比べると『第一次的親密接觸』(監督:ジン・グオジャオ〈金國[金リ]〉、出演:シュー・チー〈舒淇〉、チャン・シウチョン〈陳小春〉、ジャン・ジェン〈張震〉、マー・チエンシャン〈馬千珊〉、2000)はヘビーだ。内容は、ネット恋愛かける難病もの。ネット恋愛を題材とする物語はたいてい、チャットで知り合いいざ顔を合わせた男女がお互いの容貌に満足するか否かをひとつの焦点とするが、ここでは病気をかけてもうひとひねりしている。痞子蔡(チャン・シウチョン)はチャットで気の合った軽舞飛揚(マー・チエンシャン)と実際に会う。軽舞飛揚は美人だったが実は重いアレルギー体質で、痞子蔡がプレゼントした香水を全身に浴びて病状が悪化し醜くなってしまう。痞子蔡はそんな軽舞飛揚を愛し続けるが、ついには軽舞飛揚の影を求めて以前よりさらに深く虚構にはまっていくことになる。バーチャル世界で真実の愛を見つけることは可能だが落とし穴もある、といったところか。ちょっと悲しすぎるような、気がするが、濃厚なネット恋愛映画ではあるだろう(バカな偶然もない)。 ところで私は『網絡時代的愛情』に好きな場面がある。悩ましい心境の濱子が悶々とプールに沈んでいると、溺れていると勘違いした親切な人に無理やり引き上げられてしまい、ブンブン怒るところ。男優があんなに可愛く真剣に「討厭!」を言うシチュエーションは初めて観た。そんなわけで、ジン・チェンの新作を期待して待っている私であった。 『網絡時代的愛情』はジン・チェンの監督デビュー作で、中国電影華表賞審査員賞など中国国内でいくつか賞を獲っている。2作め『菊花茶』(出演:チェン・ジエンビン、ウー・ユエ〈呉越〉、2001)は第23回モスクワ国際映画祭で国際批評家特別賞を受賞した。新作はテレビドラマ『无路可逃』。
(緑茶)
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