毎 周 電 視/中国語圏映画事情

【6】『芬[女尼]的微笑』、『呂布与貂蝉』

 北京紫禁城影業公司、遼寧金通実業集団公司とオーストリアとの合作映画『芬[女尼]的微笑』が、8月28日に安微黄山でクランクインしている。監督フー・メイ〈胡[王攵]〉、主演男優はワン・ジーウエン〈王志文〉、女優は1999年に『Nordrand』でベネチア映画祭最優秀新人賞を受賞したオーストリア女優ニーナ・プロル。脚本ワン・ジャービン〈王浙濱〉、撮影リュイ・ユエ〈呂樂〉、作曲イエ・シアオガン〈叶小鋼〉。『芬[女尼]的微笑』は来年のベルリン映画祭出品を目標にしているので、撮影・美術などはかつて国際賞をさらいまくっていたジャン・イーモウ〈張藝謀〉監督のスタッフが呼ばれたそうな。企画は、元中国駐在オーストリア大使夫人。セリフは英語。中国・オーストリア合作映画というのは、フェイ・ムー〈費穆〉監督『世界儿女』(1941)以来、2度めのことだ。安徽から上海へ、そしてオーストリアロケへ移り、11月上旬にクランクアップ予定。

 映画の内容は、ひとりのオーストリア少女が、1931年にオーストリア留学中だった中国人青年と恋におち、彼を追いかけて中国へ渡り、文化の違いを克服しながら60年を過ごしたという実話を描くもの。この話は1998年に中央電視台が『瓦格納的故事』としてドキュメンタリー化している。『芬[女尼]的微笑』は、中国・オーストリア国交成立30周年記念作とあって準備期間が長く、数カ月前から主役候補がさまざま報道されてきた。ヒロイン役がソフィー・マルソー、フランカ・ポテンテ(『ラン・ローラ・ラン』)と移ってニーナ・プロルに決まったのはまだスムーズな方。主演男優は、青年時代がルー・イー〈陸毅〉、中年以降はリウ・ドーカイ〈劉徳凱〉(台湾)という2人制の案から、ウィンストン・チャオ〈趙文[王宣]〉(台湾)がひとりで全て演じる予定へと移り、さらにホアン・レイ〈黄磊〉に変更され、最後にワン・ジーウエン〈王志文〉に決まった。ワン・ジーウエンの出演が決まったのはクランクイン20日前だったそうだ。

 『芬[女尼]的微笑』に主演するかもしれなかったホアン・レイは、8月6日、チェン・カイゴー〈陳凱歌〉製作テレビドラマ『呂布与貂蝉』を撮影中に落馬して左腕を折った。・・・ホアン・レイのけがで撮影が遅れたこと、予算が通常の時代劇の2倍という豪華衣装の影響、またこだわりのチェン・カイゴーが大場面を撮り直しさせることなどが原因で、『呂布与貂蝉』は、2000万元の予定だった製作費がすでに3分の1超過しているそうだ。主演女優でありプロデューサーのひとりでありチェン・カイゴーの妻でもあるチェン・ホン〈陳紅〉は、自分はノーギャラの構えだと言っている。しかしチェン・ホンはプロデューサーなのでそれでよいが、ほか出演者たちは、チェン夫婦の立場が強いので撮影が延期になってもギャラの加算を言い出せず、難儀したという・・・噂。

(緑茶)


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