| 毎 周 電 視/中国語圏映画事情 |
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2001年8月29日から9月8日まで開催された第58回ベネチア国際映画祭に中国語圏映画が何本か参加し、そのうち、「Cinema of the Present」(現在の映画)部門に出品されたジュー・ウエン〈朱文〉脚本・監督『海鮮』(製作は香港、監督・キャスト・中味は中国大陸)が、審査員賞を受賞した。『海鮮』はかつて『ただいま〈過年回家〉』、『沈む街〈巫山云雨〉』の脚本を書いたジュー・ウエンの初監督作品で、内容は、自殺をしたい娼婦と、それを阻止しようとする警官の物語。チョン・タイション〈成太生〉、ジンズー〈金子〉主演。無許可で大陸ロケをした「アンダーグラウンド映画」。 人間の心の闇を暴く素材として「娼婦」は便利だからか、ほかコンペティション部門に出品されたフルーツ・チャン〈陳果〉監督、ジョウ・シュン〈周迅〉主演『香港有個好莱塢』(香港・イギリス・日本・フランス)も、大陸から香港へ出稼ぎに行く娼婦の話だ。フルーツ・チャンは前作『ドリアン ドリアン〈榴[木連]飄飄〉』(2000)でも、チン・ハイルー〈秦海[王路]〉を主役に娼婦を描いた。ベネチア映画祭のディレクターであるアルベルト・バルベラが、『香港有個好莱塢』を高く評価して、ジョウ・シュンを予定より長く閉会式までベネチアに留めたというが(そのためジョウ・シュンはテレビドラマ『射[周鳥]英雄傳』の撮影に遅れてプロデューサー、ジャン・ジージョン〈張紀中〉の不興を買った)、受賞はなかった。 ほか話題作は、「Cinema of the Present」に出品されたジャン・ヤン〈張揚〉監督、ジア・ホンション〈賈宏声〉主演『昨天』(中国)。『昨天』は、麻薬中毒から更生した俳優ジア・ホンションの実話をドキュメンタリータッチでつづった映画で、ジア・ホンションを始め登場人物は全員が自分で自分の過去を演じているが、ホンションの妹さんだけは出たがらなかったため、代わりにジア家と顔立ちが似ている女優ワン・トン〈王[丹彡]〉が出演した。ワン・トンは今までにワン・シアオショアイ〈王小帥〉監督『ルアンの歌〈扁担姑娘/越南姑娘〉』(1997)、リュイ・ユエ〈呂樂〉監督『詩意的年代』に出演しているが、いずれも中国大陸では未上映(『ルアンの歌』は検閲には通っているが未上映)。『昨天』は11月に公開予定。 また、ウー・シーシエン〈伍仕賢〉監督『車四十四』(香港)が短編映画部門で審査員賞を受賞した。主演は大陸のウー・チャオ〈呉超〉(『月蝕』)、ゴン・ベイビー〈[龍/共][艸/倍]必〉。ゴン・ベイビーは、15歳のとき主演した『[イ尓]没有十六歳』(1990)で脚光を浴びた、元祖「第2のゴン・リー〈鞏俐〉」だ。ゴン・リーより小づくりだが確かに顔が似ているし、演技もうまい。最近のキャリアは低迷していたが、『車四十四』ではタクシードライバーを演じて新境地を開いたよう。
(緑茶)
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