| 毎 周 電 視/中国語圏映画事情 |
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近年、日本または日本人の出てくる中華圏映画が目立つ。今年の夏に香港で公開された映画だけでも、監督ジョニー・トー〈杜[王其]峰〉、ワイ・カーファイ〈韋家輝〉、出演アンディ・ラウ〈劉徳華〉、反町隆史の『全職殺手』、出演アンディ・ラウ、サミー・チェン〈鄭秀文〉『痩身男女』、監督ジェイコブ・チャン〈張之亮〉、出演アニタ・ムイ〈梅艶芳〉、サイモン・ヤム〈任達華〉、純名里沙『慌心假期』、監督ジングル・マー〈馬楚成〉、出演アーロン・クォック〈郭富城〉、セシリア・チャン〈張柏芝〉『芭[o拉]芭[o拉]櫻之花』(中国タイトル『浪漫櫻花』)などがある。『全職殺手』では、反町隆史が英語を話せないため、英語のセリフを日本語に替え、アンディ・ラウも日本語で話す羽目になったとか・・・。 ジングル・マー監督は、よほど日本がお好きだろうか。出演トニー・レオン〈梁朝偉〉、イーキン・チェン〈鄭伊健〉、ケリー・チャン〈陳慧琳〉、仲村トオル、阿部寛『東京攻略』を監督するため去年に日本へ来たかと思ったら、その撮影時に街なかでパラパラを踊る日本の若者たちを目撃し、これでミュージカルを撮ろうとひらめいたという。ロケ地は日本・狭山公園と上海。香港映画でパラパラ軍団を見るのは、日本人としてはどういう気分か、しかし桜ふぶき(人工だけど)を受けるセシリア・チャンはさぞかし美しいでしょう。 日本人俳優にとって中国語圏映画に出ることは、中華圏進出、さらには世界進出するチャンスにもなり得る。ウォン・カーウァイ〈王家衛〉監督『2046』に出演している木村拓哉はもちろん、宮沢りえは、そこまでの期待はしていなかったに違いないがヨン・ファン〈楊凡〉監督、ジョイ・ウォン〈王祖賢〉共演『遊園驚夢』に主演して第23回モスクワ国際映画祭の最優秀女優賞を獲得した。宮沢りえは、ジャン・ホアコン〈張華坤〉、チェン・イーウエン〈陳以文〉監督の台湾映画『運轉手之戀』にも主演済み。ジャン・ホアコンによると、宮沢りえの台北滞在は11日間で、ギャラは香港俳優に比べても高くはなく、数100万台湾ドル程度だった。数10万台湾ドルの台湾スターに比べれば高い、ということだ。 製作側としては、日本の資金を得るか、または日本公開を望むとすれば、日本人俳優を使う結果になる。このタイプの合作映画は、製作側の意向で作品を振り回さないことが課題だろう。前出のジャン・ホアコン、チェン・イーウエンは、かつて日本資金で、水野美紀、リー・リーチュン〈李立群〉、ガオ・ジエ〈高捷〉、ツァイ・ユエシュン〈蔡岳勲〉、ダイ・リーレン〈戴立忍〉、柏原崇など出演のヤクザ映画『現実の続き 夢の終わり〈想死趁現在〉』を撮っているが、これがまた。核をずらされたような焦点のボケたストーリー展開で、いかにもチェン・イーウエンたち台湾側の苦悩が滲み出た作品なのだった。 マーケットと監督の作家性と、両方を尊重した合作映画を、観客としては望みたい。
(緑茶)
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