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中国骨董家具講座

第五回「中国骨董家具鑑定」

 
この中国骨董家具講座は、2002年秋に上海文化班による講座内容を編集まとめたものです。

1. 木材・・・二大分類(一つは中国原産、もう一つは輸入木材)
  歴史上、優良な木材は全て輸入品だった。当時、中国の国力は強大だったので、東南アジアの木材を買い尽くしてしまい、東南アジアでの木材種の絶滅を引き起こした。これら優良な木材は、明清家具に使用されている。
   
第一種:紫檀・・・現在既に絶種
  現在の紫檀はアフリカから輸入されている。アフリカは雨が多く、太陽光線も充分な為、以前の紫檀とは違う。紫檀は元来、大木の下で育ち、樹種も少なく、成長しにくい。その為、以前は大きな木材はなく、小さなものだけだった。しかし、現在の紫檀は大木で、面板を造る事も出来、希少価値が無くなった。
以前の最高は紫色のもの、紫が更に黒い色を発していた。鋸で切り、その切り口を綿で擦ると綿が紫色になった。この為、紫檀と呼ばれる。
新紫檀は紅木の二倍の値段。ただし骨董家具店によっては、紫檀の概念を理解していない場合があり、紅木の十倍の価格で紫檀を販売している場合もある。
 
第二種:黄花梨・・・花梨木の一種
  産地は海南。黄花梨を購入の場合、新旧の区別を覚えておく必要がある。古い黄花梨は生長期間が長く、木目が詰っていればいるほど良い。
  これらは最も貴重な木材。家具に使われる珍品はこの二種。高価で、100万元以上の物もあり、模造品も多い。
この二種の他には、紅木、楠木があり、これらも比較的貴重な木材。
 
2. 形・・・造形の違いで、どの時代の家具かを鑑定、明"方"線を重視、清"園"彫刻多
  明代の家具は構造と造形に重点が置かれている。上部が小さく、下部が大きく造られ、台形をしていて安定性がある。その他、束腰のあるものとないものとがある。
 
3. 外観・・・表面の風化で新旧を見分ける、特殊工芸"包漿"技術
  造形の他にも、外観を理解する必要がある。家具は使用している間に傷がついたり、風化が起こる。"包漿"は、家具鑑定の本質。本物の骨董家具は表面を触ったとき、温かい感触で、偽物は粘りつくような感触がある。
その他、彫刻からも新旧の区別を見分ける事ができる。昔は手仕事で家具を磨いていたが、今は機械で磨く、その為、細かい所に磨き残しがある。
 
4. 工芸・・・明:影木家具、装飾が少なく、造形が合理的
  清:象眼、彫刻を重視、大理石
 工芸の鑑定は主に外面の装飾、象眼、棚の内側、比率、形式から行なう。見えない所を調べる必要もあり、最後に家具の完全性も重要。
 必要な修理は行なわなければならないが、修理に用いる技術に注意が必要。元あった形に修理しなければならない。伝統に近い技術で修理しなければならず、現代的な技術では、修理をしてかえって家具を損ねてしまう場合がある。
 現代の家は空調の為湿度が低く、家具の手入れにも注意が必要。
 家具の中に水を入れた小さな杯を置き、湿度を加える必要がある。家具は、直射日光の当たる場所に置いてはいけない。拭く場合は必ず乾いた布を使い、濡れた布を使ってはいけない。この他、ワックスで家具を保護する必要がある。家具を移動する場合、引きずらないように注意して運ぶ。


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