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上海地下鉄11号線 乗りこなしガイド



共同通信社によると、上海の地下鉄がすでに東京を抜きアジアで最長になったと報道した 。網の目のようになってきた地下鉄網は、巨大な木の根のようであり、中心部は交差し合って四方八方に伸びている。
その中で、西北方向へ伸びているのが、このほど開通した地下鉄11号線だ。

2009年を締めくくる12月31日、地下鉄11号線の一期が開通した。上海人から見るとはるかかなたにあった嘉定区が上海中心地からすぐ近くなったのだ。

地下鉄11号線(一期)は、西北から東南へ走る路線で、嘉定、普陀、長寧と三つの行政区をまたがっている。

地図で見ても嘉定区は宝山区同様、上海の最北部にあり、交通が不便で上海18区の中ではへき地のような存在だった。11号線開通は、嘉定区の生活、産業、レジャーなどを一夜にして活気づかせるほどの大事件だ。


◆沿途駅点◆

地下鉄11号線(一期)は嘉定区の嘉定北駅から長寧区の江蘇路駅までで、全長約33キロ、合計16の駅がある。

駅名 乗換情報 駅周辺情報
嘉定北駅   嘉定は歴史上有名な都市で、「呉中第一」の嘉定孔子廟(中国科挙博物館がある)や「上海五大古典名園」の一つ秋霞圃がある。
嘉定西駅  
白銀路駅    
嘉定新城駅   嘉定の新都市計画により嘉定区の政治・経済・文化の中心となった。
馬陸駅   「馬陸葡萄」が有名。
南翔駅   歴史のある古鎮で、ここの「南翔小笼包」は世界中で有名。
桃浦新村駅   桃浦鎮は上海市のターミナルで、浦東空港、外高橋港区、建設中の洋山深水港とともに四大物流拠点となっている。
武威路駅    
祁連山路駅   駅を出るとすぐに巨大ショッピングセンター国際包装印刷城がある。
李子園駅   北出口から同済大学沪西校まではわずか100メートルほど。
上海西駅駅   2009年7月1日に上海⇔南京間の沪宁城際鉄道が開通して以来、旅行客は南京から列車で1時間で上海駅に到着し、ここで地下鉄11号線に乗り換えられる。将来的にここは全く新しい近代化されたハブ駅になるだろう。
真如駅   明代にはここには上海四大古寺の一つ真如寺があったたため、かつてはここを「真如鎮」と呼んでいた。歴史ある古鎮で、昔は上海と江蘇間の交通の要だった。
楓橋路駅    
曹楊路駅 地下鉄3号線,4号線に連絡 (乗換所要時間は3,4分程度で比較的短い)
隆徳路駅    
江蘇路駅 地下鉄2号線に連絡 (乗換所要時間は3,4分程度で比較的短い)

江蘇路駅→桃浦新村駅,列車は地下を通る。
南翔駅→嘉定北駅,列車は地下を通る。


(クリックすると拡大図が見られます)

営業時間

営業時間は試運転期間中3ヶ月間は9:00-16:00、その後徐々に5:30-23:00に延長していく。

運行間隔:9分半。


◆幹線と支線を採用◆

11号線は上海軌道交通で初めて幹線と支線というY型路線を採用した。嘉定新城駅は11号線の幹線から安亭支線が伸びている。幹線は北の嘉定城区、支線は西の上海賽馬場、安亭、江蘇昆山まで伸びている。

支線は「安亭支線」と呼ばれ、5つの駅がある:

嘉定新城、上海賽車場、昌吉東路、上海汽車城、安亭。

そのうち支線の終点である安亭駅と江蘇花橋との距離はわずか400メートルほど。

工事の遅れで支線の4つの駅はまだ開通していないが、今年の春には開通して試運転が始まる見込み。

嘉定新城駅
軌道が分岐する

◆最高時速は100キロ◆

11号線は最高時速100キロで現在中国で運行している地下鉄で最高時速を誇るA型車両だ。地下鉄に乗って嘉定北駅から江蘇駅までわずか50分ほどで到着する。

11号線の北側一期の線路で、馬陸駅と南翔駅間の距離が最長のため、列車は最速を出せる。しかしこの区間に入っても列車は非常に安定して走っている。列車の加速システムは非常にスムーズで、減速時も加速時も大きな揺れがなく、最高時速で走っていても、車体は安定したままなのだ。

試運転期間の初めということで、地下鉄は全速では走らないため、まだ乗客が想像するほど速くはない。しかしGPS携帯を使って乗客が計測したところ、嘉定西から白銀路まで時速91.8キロを記録している。


◆11号線の5大特長◆

◇国産化率は70%

11号線は中国のメーカーが初めて全車両を自主設計し、国内で開発した設備を採用したもので、国産化率は70%にまで達する。


◇美しい外観

座席は優先席部分がオレンジ色になっている以外は、清潔感のあるオフホワイトで統一されている。車内は全体的に広くて快適、従来のものより視界がずっと明るくなった。

車内のデザインは上海市花である白玉蘭(ハクモクレン)をイメージし、花弁の形をした座席に手すり、電灯など、直線と曲線をうまくミックスさせている。

また嘉定はF1レース場が有名なので、11号線の外観はF1をテーマにしており、車輌の頭の部分の外観はF1レーサーのヘルメットによく似ている。


◇「人」が主役の設計


11号線の車輌には360度撮影可能な防犯カメラが設置されており、車掌が随時乗客の乗降状況を把握できるようになっている。このシステムは上海の地下鉄で初めて利用される。

さらに、11号線の各車輌には車いす・ベビーカースペースが設けられている。

このほか、 南翔駅~嘉定北駅間はほとんどが高架駅となっているので、列車を待つ乗客の暑さ寒さを和らげるため、どの駅にも約10平方メートルほどの待合室が設けられ、内部には椅子、テレビ、空調がある。


◇インテリジェント地図

駅には「インテリジェント検索サービスシステム」があり、乗客はスクリーン上を指でタッチするだけで、自分の現在地や周辺地理、観光スポット、商業施設などが瞬時に分かる。Google地図同様、簡単で使いやすい。システムには「バス路線検索」という項目もあるが、筆者はまだ使用したことがないのでコメントは控えておく。

◇駅にはそれぞれテーマが

フェンスにそれぞれテーマを持たせて、駅の目印にもしている。ホームの階段側にその地域の文化的特色を織り込んだパネルを設置し、文化芸術とランドマークを兼ねて、11号線の名物ともなっている。

◆11号線嘉定区間9つの駅は日本や香港がモデル◆

11号線の嘉定区間は「次の時代へ経済・社会が発展していく生命線」として位置づけられており、日本の丸紅、香港の中信泰富など有名なディベロッパーを誘致してこの区間の各駅を建設した。これらは日本、香港の地下鉄建設経験の「鉄道+物流」、「鉄道+沿線住宅開発」という開発モデルを参考にして、現在の総合開発型プロジェクトのひな型ができあがったのだ。

◆11号線二期◆

11号線は上海軌道交通規則では最長の線路になる。二期開通後は全長約46キロ(東京で最長の地下鉄「大江戸線」は全長約40.7キロ)となり、浦東新区の三林鎮、周浦鎮、野生動物園そして臨港新城まで直通になる。

11号線二期工事は2012年に完成予定。



上海地下鉄最新路線図はこちら!

上海の地下鉄・市内の鉄道

(2010年1月記)










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