| 3、 テーマ「Better City Better Life」について |
 |
中国語では「城市、譲生活更美好」となっており、英語の訳として「Better City Better Life」とされている。日本語ではさしずめ「都市、さらなる素晴らしい生活」としてみたが、如何だろうか?
このテーマは上海市世界博覧会申辧工作領導小組辧公室副主任、上海市政府発展研究所中心副主任朱楚さんによる案だ。そのコンセプトはズバリ「都市」をテーマにしたところにあるという。
過去の万博では「人類」「自然」「科学技術」「交通」「居住」などをテーマにしたものがあったが、「都市」そのものに着目してテーマにしたものは少ない。 |
| 国連の調査では2010年には都市人口が全人口の55%を占めるとされ、今後もその比率がますます高まるという。中国も農業を中心にした社会構造から、工業社会に変わろうとしている。同時に環境問題、人口問題など都市が抱える問題も顕著になってきた。上海の700年に渡る歴史は、それは都市の発展の過程であり、特に西洋文化と中国文化の融合という面ではその特色は大きい。今後この都市が発展する過程にいかに諸問題を解決し、更に素晴らしい都市を建設していくか、それが大きな目標になる。 |
| 上海万博の大きな特色の一つに、上海の母なる河とも言われる「黄浦江」をその骨格に利用している点である。6年前、筆者が始めて上海の地を踏んだとき、市内の河という河は猛烈な悪臭を漂わせており、流れる水は墨のように黒ずんでいた。しかし現在、その改善はかなり進んだ。最近では魚が戻ってきたというニュースもある。また河が見える地区に住む住民も増えてきており、とくに沿岸の緑化工事は大きく進展した。 |
 |
| いまではウオーターフロントが市民の憩いの場所に変化したのだ。南浦大橋と現在建設中の盧浦大橋により挟まれる会場予定地は造船業や海運による荷物が集積する工業地帯である。またこの地区の生活環境はまだ余り改善されておらず、都市再開発が望まれていた。万博をこの地区にもってくることにより、徹底的にこの地区を改造し、新たな人の流れを作り出そうという発想は中国的で興味深い。結果的に8500世帯、25500人の市民が立ち退きすることになる予定だ。またこの地区には汚染で問題になっている企業も14ほどあり、これらも立ち退きされる。万博によりまったく新しい街ができてしまうのである。 |
| 「Better City Better Life」について上海市世界博覧会申辧工作領導小組辧公室では5つの解釈をしている。
|
|