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すっかり改装されてしまった旧竜華空港のターミナル
上海を貫く黄浦江両岸は、もともと工業地帯であり、汚染の源でもあった。ところが、上海万博を契機に、そうした工業地帯が移設され、上海の母なる河、黄浦江沿岸の再開発が急ピッチで進んでいる。今回は、徐匯区竜華エリアから北へ長さ約5キロにわたって整備が進められているウオーターフロントプロジェクトの様子を見に行ってきた。
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| 開発エリアの完成予想図が大きく掲示されていました
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竜華エリアといえば、竜華寺で有名だが、もともと空港があったことでも有名。虹橋空港ができるまでの空港がここにあった。ただ、今では空港ターミナルは娯楽施設に変わっている。滑走路もあったが、今ではすっかり住宅地に変わっている。
徐匯区にすむ住民にとって、もともと黄浦江といえばあまり近づきたくないエリアの一つでもあった。セメント工場や製造業・印刷業などが集まっていて、非常にほこりっぽく、周辺に汚染物質をまき散らしていたからだ。また、トラックの往来も多く、とても近づけるような状態ではなかった。ところが、上海万博の準備が本格化する2007年頃から立ち退き事業がどんどん進められてきた。今や見違えるような風景ができあがりつつある。
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| 右手に万博会場、奥に盧浦大橋 |
シンボルタワーです |
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| 橋の下は歩道になっていました
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徐浦大橋が見えました
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上海市ではいま黄浦江沿岸の再整備を進めている。最近では、外灘エリアの再整備がほぼ完成したが、さらに南に延びて外環状線の徐浦大橋にかけてのエリアまで、整備が行われる。もちろん、この中には上海万博の会場も含まれている。
今回訪れた徐匯浜江再開発エリアでは、その全体設計をイギリスのPDR社が請け負っている。コンセプトは、南フランス・モナコ近郊のコーニッシェという湾岸道路をイメージしており、水辺から陸地に至って徐々に階段状に高くなっている構造を取り入れている。緑化にも力を入れていて、緑豊かなウオーターフロントに仕上がっているところからも、外灘とはまた違ったイメージになっている。すでに、レンタサイクル用の道路も整備され、遊歩道とともに市民が憩える場所になりつつある。早速、ジョギングしている市民の姿もみられた。
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| 緑が増えました |
北側を望む |
また、様々な産業遺産も残されていて、長さ420メートルの高架歩道があるエリアは、もともと石炭の積み出しを行っていた港があった。歩道の上からは、盧浦大橋と万博の浦東会場のパビリオン群が一望できる。浜江のシンボルである海事タワーも、対岸の万博パビリオンを見下ろしている。徐匯浜江再開発エリア周辺では、マンション建設も始まっていた。工業地帯だったエリアが、人が住みやすいエリアに移り変わるのも時間の問題だ。
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| クレーンも保存されています |
残された線路 |
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| 南浦駅の再現 |
客車が2両つながっていました
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対岸の万博会場や盧浦大橋の勇姿以外にも、鉄道南浦駅を再現したエリアも見所してきた。ここまでは結構歩かされた。この駅自体は、1907年に設置された駅で、その当時は日喗港貨駅と呼ばれたそうだ。杭州方面へつながる滬杭甬鉄道の主要な駅の一つだった。公園には、駅部分だけでなく、線路も約2.5キロ保存されていて、ポイントなどもみられるようになっている。
徐匯浜江は、今後も開発が進められる。北側は、徐匯区楓林生命科学園の一部として、総面積182ヘクタールの用地が確保されている。この部分だけでも、黄浦江沿岸部2キロにわたって整備が進められる。また、竜華エリアでは、439ヘクタールの敷地に、浜江ビジネスエリアが整備され、貿易・サービス・航空文化科学技術関連が集まり、徐家匯副都心計画の重要な機能をもつエリアとなる。徐家匯の商業エリアが南へも波及していくことが考えられており、緑地集団や恒盛地産など有力大手デベロッパーが整備を行う。
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| 万博のヨーロッパエリアの対岸にきました
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レンタサイクル
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| 将来、ここでプロジェクト全体図などが展示されるそうです |
万博後の都市開発をもくろんだ動きが、上海で始まっている。
(2010年5月記 山之内 淳)
【データ】
・徐匯浜江【地図】
・交通アクセス:バスの利用が便利。徐家匯だと44番バスを利用して竜華機場下車。東に歩いて20分ほど。また、鉄道南浦駅再現エリアには、地下鉄4号線大木橋路下車後、瑞金南路を南に徒歩40分ほど。 |
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