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日本政府観光局(JNTO)上海事務所 鈴木克明所長
易播楽単独インタビュー(SHEX翻訳 原文はこちら)
7月から中国人へのビザ発給条件が緩和されることを受けて、申請できる人が従来の3つの在外公館(北京、上海、広州)管轄地の居住者(戸籍保持者)から中国全土に拡大され、申請条件も、従来の「富裕層」から「一定以上の信用能力を備えた人」になった。
このことにより、「日本への個人旅行」は中国人にとってさらに身近なものになった。新しい政策になってから第一陣は7月9日に日本へ発つ。
「易播楽」では、「新しいビザ政策」の「新しさ」はどこにあるのか?、旅行社はビザ申請にどの程度関与するのか、この季節、日本旅行のお勧めはどこか、など観光客の関心の高いテーマについて、日本政府観光局(JNTO)の鈴木克明上海事務所長に単独インタビューを行った。
日本を訪れる観光客にとって「日本自由行」(日本への個人旅行)の「自由」さはどこにあり「不自由」さは何なのか、まだ不明な点が多い。この問題について、鈴木所長は中国人観光客が日本のどこへ旅行するのも自由であるが、必ず事前にビザ手続きを行う旅行社と話し合って旅程を決め、ビザを取得し、航空チケット、ホテル予約もすべて旅行社を通して行う必要があると述べた。
◆易播楽:日本への個人旅行の新政策はどのようなもので、特筆すべきはどのような点でしょうか?
鈴木所長:
まず、申請できる人たちの範囲が拡大しました。一定の社会的地位と経済能力があればビザの申請は可能です。
次に、ビザ申請窓口が増えました。北京、瀋陽、大連、青島、上海、広州、重慶にある日本の在外公館で個人旅行のビザ申請を受け付けます。
そして、ビザ代理申請のできる旅行会社の地域も広がりました。従来北京、上海、浙江省、江蘇省、広東省などの都市にある48社のみが取り扱っていたのが、全国290社に拡大しました。これは、条件さえクリアすれば、中国全土の人たちがビザ申請できるということです。
特に、一定の経済力がある人なら、本人を含め同行する3親等以内の親族の個人向け観光ビザを申請でき、本人が同行せず単独で観光する2親等以内の親族のビザも申請できるのです。
*一親等とは父母、配偶者、子供をさす。二親等とは祖父母、孫、兄弟姉妹をさす。三親等は曾祖父母、ひ孫、曾祖父母・伯叔父母・曾孫・甥姪をさす。
◆易播楽:仮に、日本のアニメが大好きでずっと日本に行きたいと思っていた20代の若者がいるとして、現在民間企業で月収が5000元くらいだとすると、ビザがおりる可能性はどうでしょう?
鈴木所長:
「社会的信用」というのがビザ発給の条件ですから、たとえばご両親に資産がある、社会的地位がある、などということであれば、両親が同行しなくても、ビザがおりる可能性が上がると言得るかもしれません。
◆易播楽:旅行代理店の「個人観光」コースのほとんどは、東京、大阪、神戸など有名な地域に集中しているように思われます。もし中国人がもっと珍しい旅(たとえば北陸地方や四国などを訪ねる旅)をしたいと考えた場合、それは可能なのでしょうか?政策上はこういった個人ニーズ旅行は許容されるのでしょうか。
鈴木所長:
北陸でも、四国でも、行きたい場所に行くことは可能です。ただ、旅行会社で飛行機のチケットおよびホテル予約の手配をすることが条件になりますが、そのほかのことについては、旅行会社と相談の上、自分で計画していただけます。
注意していただきたいのは、ビザがおりたら勝手にキャンセルや変更はできません。事前に旅行会社に申し出ることが必要です。もしキャンセルの場合、必ずビザの取り消しの手続きをしなくてはなりません。
また、資料によれば、現在個人観光客は主に東京や大阪、京都の観光を希望することが多いようです。団体旅行で一度駆け足で回ったけれど、今度はそこを個人でじっくり回りたいと考える人が多いようです。
もちろん、日本の各自治体も中国の観光客がいらっしゃるのを期待しています。中国の各地で旅行代理店を対象にしたセミナーを開き、観光地のアピールをしています。
◆易播楽:2009年大陸からの観光客はどのくらいでしたか。そして次の目標は?
鈴木所長:
昨年の大陸からの観光客は100万6085人でした。下半期は上半期に比べて倍の数字を記録しています。
2010年、日本への中国人観光客は150万~180万を期待しています。
2013年には390万、2016年では600万を目指しています。
◆易播楽:所長個人として、香港や台湾からの観光客のような制限のない個人旅行が実現するのはいつごろだと思われますか?中国の個人観光客はいつになったら「自分でビザを取り、飛行機とホテルを予約し、プランを練る」という旅行ができるようになるでしょうか。日本政府はビザ発給条件を徐々に緩和していくのですか?
鈴木所長:
現在のところ、完全に自由な旅行という点についてはまだ見通しが立っていません。しかし問題がなければ、日本政府は徐々にビザ発給要件を緩和していくという政策に変わりはないと思います。
◆易播楽:夏にお勧めの観光地はどこでしょう?
鈴木所長:
北海道の景色はすばらしく、また夏は天候も良くて、空気がさわやかですので、この時期の旅行に良いと思います。
また、関西もお勧めです。京都、奈良、神戸、和歌山と回れば日本旅行の醍醐味が味わえます。京都と奈良は古都で、特に奈良は今年「平城遷都1300年」を迎え各種のイベントが行われています。この地域では、かつて中国からもたらされた文化がどのように日本に浸透したか、垣間見ることもできます。大阪と神戸はおしゃれな都会で、グルメ・ショッピングに便利です。それから和歌山の白浜には素晴らしい温泉があります。
このエリアには、歴史と最先端と、グルメと、遊び、さまざまな要素があり、また交通も便利で理想的な観光地ではないでしょうか。
◆易播楽:初めて日本を訪れる観光客に対して、何かアドバイスはありますか。
鈴木所長:
できれば安易に安すぎるプランを選ばないことです。日本の製品とサービスは高品質で定評があります。安さに走っては「クオリティの日本」を味わってもらうことができません。
安いプランの中には、行きたくなくても買い物に行かなくてはならないようになっていて、無理やりお土産を買わされたりなどして、結局は高くついてしまう、ということもありますから、どこへ行くにしても安心できる旅行プランを選んでほしいですね。
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北海道の温泉とラベンダー ©JNTO
奈良の鹿公园 摄影 易播楽 山之内淳
大阪のレストラン 摄影 易播楽 YAQUAN
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