中国では古代から『景岳全書』や『名医別録』などに記載があり、中医学の分野でも広く使われてきました。その効能をみてみましょう。
効能:1.清肝明目 2.平肝潜陽 3.潤腸通便
肝は経絡で目と結ばれており、目に関する疾病はよく肝臓と関係があると考えます。例えば目が赤くて腫れているのは、肝臓の経絡を火が襲ったためだとします。決明子はそれら肝臓の火を冷すだけでなく、同時に熱を持った体をも冷ます働きもあります。そのため夏になると、ほてった体を冷すためにもってこいというわけです。その他、現代では鳥目や視神経に関わる病気の治療に使われます。
肝臓の陽が盛んで、頭痛や立眩みなどが起こる患者に対して、陽を鎮める働き及び利尿作用があり、現在では菊花などと組み合わせて、高血圧の患者に使われます。
肝は人の気性と関わりがあり、そこから気性のよくない人は、肝が火を宿り体に悪影響をもたらします。一般に高血圧の人で、顔が赤っぽく、怒りやすいというのも実は肝陽上炎という背景があるのです。
そして何よりも、便秘気味の方にお勧めです。また便秘を治す働きと同時に、腸がコレステロールを吸収するのを制限する働きがあり、高脂肪血症、動脈硬化などにも効果があります。
ただ全体的に体を冷す作用が強いために、飲みすぎには気をつけてください。
日本ではなかなか手に入りにくくかなり高価な決明子ですが、上海では町じゅうの茶店で安価に手に入れることができます。
夏に日本に帰られる方はお土産に如何ですか?