| 中医沙龍〜中医薬大学の教室より〜 |
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![]() 秋が深まってきた今日このごろ、つい数日前までは、汗をかくような日和だったのに、ここ数日はかなり寒い日が続いています。上海の町角では色づく木々はあまり見かけませんが、人々の装いも着実に冬を感じるようになってきました。上海蟹の季節も盛りをこえ、町の市場で見かける蟹の量も以前と比べると減ったように思います。 古代中国人は四季に合わせてさまざまな養生方を作り上げてきました。今回はこのなかからいくつかご紹介したいと思います。
木々の移り変わりは人間の養生に大きなヒントを与えてくれます。夏場、青葉が茂る木々も、冬になれば葉は散り、じっと動かないでいます。人間もそうで、夏場汗をかいたりして活発に運動したのに対して冬になると身体にエネルギーを貯えるようになります。それがいま上海の巷でよく耳にする「冬季進補」で、人々は食物や生薬などで身体にしっかりと養分を補給します。道理で町の百貨店やスーパーでは「保健品」と称してさまざまな精力剤系と思われるような食品、薬が売られています。西洋人参などはその典型ではないでしょうか。ただし、この手のものはリスクが付きもの、宣伝に惑わされないでください。 1.冬こそ栄養のある物で元気をつけよう
陰暦の11月、冬至を迎えたころから冬の真っ只中に突入します。この冬至を越えたあたりから自然界の陰気が減り、陽気が徐々に増えてきます。このときから身体も陽気とともに活動を開始していきます。時期的にはこのころから飲食や生薬などで身体に栄養を補ってあげ、精や気を作り出すことにより次の年の春に病気になることを防げるとしています。この時期に中医病院に行くと病気でもないのに、かかりつけの老中医のものに多くのお年寄りがやってきます。彼らのほとんどは「膏方」という中薬を処方してもらうためです。これは野人参など身体を補う薬を中心に数十種類の生薬を煎じ、濃縮したものに蜂蜜や水飴などを混ぜ、ペースト上にした一種の健康維持のための中薬です。これを毎日お湯に溶かして服用します。しかしなんといっても食べ物で身体の精気を補うのが一番です。 2.風邪、喘息の発作、しもやけなどから身体をまもる
内臓の働きが弱っている人、お年寄りで身体の気の力が弱っている人などはこの時期風邪をひきやすく、また寒邪を身体が受けることにより、喘息などの発作が起こりやすい時期でもあります。このため、まだ寒さが厳しくなる頃までに、肺を温めて、咳を止める中薬などを処方したりします。また気功や太極拳などは体の免疫力を高めるという意味で、非常に大きな意味を持っています。
(山之内 淳)
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